サマーインターンの面接に落ちまくった東大生の悲劇
今日は、おそらく皆さんの大半が受けることになるであろうサマーインターンに関しての記事である。サマーインターンでの失敗談を見て、早めに準備をしようという気持ちになっていただくべく、東京大学経済学部のクリームさん(ペンネーム)にインタビューを行った。
受からな過ぎるストレスで、全身に発疹ができた
- クリームさん、今日はよろしくお願いします。簡単に経歴を教えていただけますでしょうか。
はい。神奈川県の進学校出身で、今年東京大学経済学部の4年になるクリームと言います。大学1,2年のころは、ビジネスコンテストを運営する団体に所属していました。
- ありがとうございます。今日はサマーインターンの選考について語っていただけるとのことでしたが、クリームさんは何社ほどサマーインターンに行ったんですか?
15社受けて、受かったのは4社でした。
- なるほど。11社も落ちるとは、これまた壮絶ですね。
はい、ここまで落ちまくるとは全く思っていませんでした。自分はグループディスカッションは得意なのですが、面接が非常に苦手で、そこで毎回落ちていました。最初のうちは、15分しか時間がない面接を5分で帰らされる始末でした。あまりにも受からないストレスで、全身に発疹ができたこともありました。
- 、、、こちらまで心が痛くなってきそうですね。
正直、東大生だから大丈夫だろうと無意識のうちに思っていた部分はあると思います。
東大ブランドは役に立たない
- 東大ブランドとかは、実際就活を始めてみるとあまり役に立ちませんよね。
そうですね。学歴は基本的に最初のスクリーニングで使われるもので、ESの段階までしか見られていないと思います。東大一橋早慶などの上位になれば、基本的にESの際の学歴でのスクリーニングは通るので、東大だから有利というのはほとんどないと言っていいと思います。面接までくればもう完全に実力勝負です。
- 周りの就活生の状況を見て、焦りは大きかったですか?
相当焦りましたね。自分は早いうちから就活のグルディス対策をするコミュニティに所属しており、優秀な就活生と話す機会が多かったため、自分の面接と他の人の面接違いに愕然としていました。
- 具体的に、どのような点が違ったのですか?
周りの就活生は、面接のときに必ず笑いが起きるというのですが、私の場合、一度も面接で笑いが起こったことが無かったんです。
- 普通に面接官とコミュニケーションをしていたら、笑いが起きる場面もあると思うのですが、、、
その通りです。しかし、最初のうちは面接のことを意識するあまり、「普通のコミュニケーション」が取れなくなっていました。
- どういうことでしょうか?
面接であることを意識するあまり、相手の質問に完璧に答えようとしてしまい。質問に対して2分以上延々としゃべり続けてしまっていたんです。普通の会話なら、片方が1分以上延々としゃべり続けるなんてありませんよね。そこを完全にはき違えていました。そのせいで、最初のうちは、話した内容が悪かったのかが全く判断できませんでした。伝え方が悪いせいで、伝える内容以前の問題だったんです。
面接ではまず、「なぜ?」と「他には?」に答えられるようにする
- なるほど。伝える内容に関しては、ビジネスコンテスト運営団体で活動に打ち込んでたなら、話すことがたくさんありそうに思えます。
そう思っていたのですが、そこの認識も今から考えると甘かったと言わざるを得ません。 面接で問われるのは、頑張ったこと自体でなく、なぜそれを頑張れたかというモチベーションの源泉を問われています。にもかかわらず、Whyの掘り下げができていなかったため、「なぜ?」と2回ほど聞かれると、言葉に詰まってしまう状態でした。
- 一般的に言われることではありますが、それができていない就活生は多いですよね。
そう思います。基本的に、面接の質問に関しては、「なぜ?」という下に掘り下げていく質問と、「他には?」という横に広げてくる質問の両方に対応できればいいということがわかってきて、ようやく準備ができるようになりました。
- なるほど。そこからは何とか巻き返すことができたのでしょうか。
はい。サマーインターンでの反省を活かして準備した結果、ウィンターインターンでは、7社受けて5社のインターンに参加できました。結果的には自分が行きたかった企業から早期に内定をいただくこともできたので、そこでの経験は無駄ではなかったと感じています。
なので、これから就活をする皆さんも、早めに準備するに越したことはないですが、いまさらもう遅いとか、自分じゃ無理だとか、自暴自棄にならないでください。そうやって、自分と向き合える機会になるのは就活の良い側面だと私は思っています。
- 今日はありがとうございました。